インプラント

投稿日 by

当院では約30年前からインプラント治療を行っています。
インプラントの生着率は95%を超えております。
勿論患者様との訴訟などのトラブルは1件も御座いません。

メニュー

○ 第3の歯 インプラント

○ インプラント・ブリッジ・入れ歯 比較表

○ 失った歯の治療の選択肢

○ 歯を複数本失った場合

○ インプラントの手術法

○ インプラントとCTについて

○ ピエゾーサージェリー

第3の歯 インプラント

インプラントとは、乳歯、永久歯に継ぐ第3の歯と言われています。
通常、体の中に異物を入れると、免疫細胞が体の外に排出しようとします。 インプラントに使用されているチタンには「生体親和性」というものがあり、チタンには免疫が反応しないのです。
このチタンと生体の性質をうまく使い、失われた天然の歯に代わって人工歯根を歯茎に埋め込む治療法です。歯根に埋め込むインプラントは人体の骨と非常に強固に結合する為、まるで自分の歯のような噛み心地を生み出します。

インプラント・ブリッジ・入れ歯 比較表

インプラント・ブリッジ・入れ歯それぞれに、メリット・デメリットがあります。以下の表にまとめていますので、ご参考にしてください。

インプラント ブリッジ 入れ歯
保険適用 なし あり あり
メリット ・自分の歯と同じような感覚で噛むことができる。
・天然歯(自分の歯)と同じようにきれいで美しい。
・周りの歯を傷つけない。残った歯への影響が少ないため自分の歯を多く残せる。
・顎の骨が痩せるのを防げる効果がある。
・固定式なのであまり違和感がない。
・セラミックを使えば天然歯のようにきれい。
・治療が短期間。
・比較的治療が簡単で短期間。
・通常の入れ歯の材質・方法なら治療費が安い。
デメリット ・1日の簡単な手術が必要。
・比較したとき治療費が高い。
・骨への定着期間を入れると治療期間が長い。
・両隣の健康な歯を削らなければならない。
・発音に問題が発生する場合あり。
・支えになる歯に大きな力の負担がかかる。
・抜けた歯の骨が痩せる場合がある。
・ブリッジと歯肉との間に食べ物のカスがつまり、口の中が不衛生になりやすい。
・噛み心地が悪く、硬いものを食べにくい場合が多い。
・食べ物が入れ歯に挟まって口の中が不衛生になりやすい。
・ガタつきがあり違和感を感じる。顎の骨が痩せる場合が多い。
・留め金が見えて見た目が良くない。

失った歯の治療の選択肢

歯が抜けたら歯並びが悪くなる前に人口の歯を入れる等の治療を受ける事が大切です。
歯を失った際の治療法は失った歯の本数、状態によりブリッジ、入れ歯、インプラントなど様々な治療法の中から選択していきます。
いずれの治療についても言えることは、噛み合わせをしっかりと考え治療を行なうことが重要です。
人の口の状態は、千差万別ですので一人一人の患者さんにとって最高のかみ合わせを提供できるよう治療を行ないます。

ブリッジ治療

ブリッジは、両隣の歯を細く削って三本連続した人工の歯を上から被せて欠損を補う方法です。

入れ歯治療

部分入れ歯は、両隣の歯に金属のバネを引っ掛けて固定させる義歯です。 しかし、隣の歯を傷つけてしまう可能性があります。

インプラント治療

人工の歯根を埋め込み、顎の骨に固定します。安定感があり、天然の歯とほぼ変わりなく噛む事ができます。隣の歯を傷つける必要はありません。

歯を複数本失った場合

入れ歯治療

一本失った場合の部分入れ歯よりも口の中を安定させるために、床のついている入れ歯やバネのついている入れ歯があります。口の中に少し違和感があります。

インプラント治療

インプラント治療は歯を何本失っても治療は可能です。
失った数だけのインプラントを埋め込み、治療にあたります。

All-on-4

All-on-4は、総入れ歯をお使いの方や多くの歯をなくした方のための最先端のインプラント治療法です。 従来インプラント治療を行う場合、骨の移植をするなど、8~14本のインプラントを埋め込むのが一般的でした。そのため手術時間が長くなり、術後の腫れも大きく、費用がかさむという不安要素がありました。

All-on-4は、わずか4本(場合によっては6本で、All-on-6と呼びます)のインプラント体で、10~12本の人工歯を支える治療法です。 前歯部分に2本、左右の奥歯に各1本ずつインプラントを骨のある部分へ斜めに埋め込み、力強く広く均等に配分することにより、最小4本のインプラントで全ての人工の歯を支える事に成功した治療方法です。

手術や費用の負担を必要最低限に抑えた新しいインプラント治療法

機能性

固定式の仮歯を治療当日に入れられるオールオン4は、安定した固定が得られれば、治療したその日に噛むことができ、普通の食事が可能です。

快適性

出血・腫れ・痛み長い治療期間
いずれも治療時における、どの患者様にも共通の不安です。
埋め込み本数を減らすことで治療時間を短縮したオールオン4なら、これらの悩みを払拭します。

経済性

今まで全ての歯がない場合、10~14本のインプラントによる埋め込み治療が一般的でした。
必要なインプラント本数が最小4本に減ることにより、治療費負担を軽減させることができます。

インプラントの手術法

インプラント治療で行う手術は、決して難しいものではありません。しかし治療の前には、患者様の十分な理解と同意を得たうえで詳細な治療計画を立てます。 治療の手順や手術法などをカウンセリングで丁寧に説明し、患者様からの質問にもお答えして、疑問や不安を残さないようにします。

インプラント手術は、口腔内の環境や骨の状態によって1回法と2回法のどちらかで行います。
手術法はそれぞれの特徴を考慮し患者様に合った方法を相談して決定します。

1回法 フラップ手術

歯科医師の技量と患者様の状態により行う方法
1回法は外科手術が1回で済むので、患者様に心身のストレスがかかりにくい低侵襲な手術です。
治療にはインプラント体とアバットメント(支台)が一体化した1ピースタイプのインプラントを使用します。
手術の手順は、歯茎を切開して歯槽骨に穴を開け、 インプラント体を埋め込みます。このとき、頭部を歯茎の外に露出させたまま、骨の結合を待ちます。この間、仮歯を装着することもできます。数カ月後、 骨がしっかり結合したことを確認し、人工歯を装着したら完成です。
1回法はコストや治療期間を抑えられますが、アバットメントが露出しているため、感染リスクがやや高まりますので、骨や歯茎の状態が良好な人向けの手術法です。

2回法 フラップ手術

昔からの基本的で安全な方法

目視によるフラップ手術では、歯茎を切開して剥がし、顎の骨を露出させて手術を行います。コンピュータ・ガイド手術とは異なり、 術者の目と手によるインプラント手術です。

2回法では、外科手術を2回行います。
手術を2度行う2回法は、1回法よりも体への負担、治療期間や費用も多少多めになるのが一般的です。 しかし、安全性が高く、様々な症例に対応できるのがメリットです。

まず1次手術で歯茎を切開し、インプラントを埋入します。ここまでは1回法と同じですが、2回法はインプラントを歯茎で覆って縫合し、骨と結合するまで3か月から5か月程度の間待ちます。
頭部が露出しないので細菌感染のリスクは1回法より低くなります。
骨が結合したら、2次手術で歯茎を再度切開してインプラントを露出させ、アバットメント(支台)を連結して歯茎を縫合します。 このときアバットメントには保護用のキャップか促歯を装着しておき、歯茎の傷が治ったら、人工歯を取り付けて完成です。

無切開無痛手術(フラップレス手術)

無切開無痛手術とは、1回法と同じく、歯槽骨の状態が良いなどの条件が整わないと出来ない方法です。歯肉を切開・剥離せずに、歯肉に直径4mm程度の穴を開け(開けない時もあります)、 その穴からインプラントを埋入するため、身体に優しい低侵襲な手術方法です。

詳しくはこちらご覧下さい ⇒

インプラント施術の流れ

インプラントとCTについて

歯科用CTスキャナーについて

歯科用CTスキャナーは、撮影したところを水平・垂直・斜めと見たい断面を、自由自在に表示できるため、立体的(3次元)な画像診断が可能です。
また、コンピュータとの連携でデータを解析し画像処理することにより、顎部の3次元の画像化が可能となりました。

歯科用CTスキャナーの特徴

・見えなかったものが見える

従来はスポットでのレントゲンやパノラマレントゲンで歯根や病巣を見て治療していましたが、
歯科用CTスキャナーの登場で、一般のレントゲンでは撮影できなかった(または見えなかった)部分が、容易に確認できるようになりました。
また、顎の内部構造(骨の高さ・厚みや神経管の位置)や埋伏歯と周囲の歯や神経管との立体的位置関係を容易に確認することができます。

・判らなかったことがわかる

顎骨(あごの骨)と歯の状態を立体画像で確認することができます。
また、上腕洞(鼻の奥にある空洞)の形や粘膜の状態、のう胞(病巣)まで発見することもできます。

・できなかった治療ができる

インプラント治療では、人工歯根を埋め込む顎の部分の立体構造を把握しておくことが必要ですし、矯正治療においては矯正できる(歯が動く)限界を容易に知ることができるので、レントゲンを何枚も撮影したりするなどの患者様への負担を最低限にし、体に優しく的確な治療が受けられます。
これらのように、従来のレントゲンでは見えなかったことが容易に見えることになり、新たな病巣の発見や、的確に病状を把握できるために、患者様にとっては最適な治療の方針が示され、治療を受けることが可能になりました。
一般的な医療向けCTスキャナーでは、歯科医院で撮影するパノラマ写真の10倍以上の放射線を照射すると言われますが、この歯科用CTはパノラマ写真の数枚程度の放射線量ですので、一度でこれだけのデータを取ることができるという意味では、本当に患者様への負担が軽減された検査機器であると言えます。

ピエゾーサージェリー

ピエゾーサージェリーは、今世界中で注目されているインプラント等の歯科手術に使用する3次元超音波振動によって硬い組織(歯や骨)を削る機械で、今まで不可能とされていた手術も可能にした画期的なものです。
よく使用されるドリルの場合、骨や歯の周囲にあるやわらかい組織(歯ぐきや粘膜など)を巻き込んだりして傷つける可能性がありましたし、インプラント埋入、その他の口腔外科的手術時には、「卵の薄皮」ほどの薄さしかない粘膜に触れなければならない場合もあります。
【軟組織を傷つけない安全機能】をもつピエゾーサージェリーの導入以降、私自身もより安心して、このような手術に臨むことが可能になりました。
以上のような技術的な面も大切ですが、何より患者さんに不快感を与えるドリルによる振動がなくなったこと、傷を少なく抑えられ、安全で振動が少ない、そして回復が早いというのが最大のメリットだと、私は感じています。

オペ室完備をしました

当院では、インプラント専用のオペ室を完備しております。 設備の整った「インプラント専用オペ室」でインプラント治療をする事で、 以下のような多くのメリットがあります。

1:清潔・不潔領域の明確化により、 術中に起こり得る感染のリスクを 最大限排除できる

2:完全個室のオペ室にしているため、 治療に専念できる環境が整っている

3:術中に起こり得るあらゆるリスクファクターへの対応を、 オペ前に準備でき、もちろん即対応も可能となる

4:術者、患者様双方にとって、 設備の整った環境で治療が行われるという安心感が得られる

クラスBオートクレーブとは

真空を引きながら滅菌するものをプレポストバキューム方式と呼びますが、中でも蒸気注入と真空引き工程を3回以上繰り返すものをクラスBオートクレーブと呼びます。リネン類などの多孔質物やハンドピースなどの内腔物の細部まで蒸気を行き渡らせ、気圧を下げることにより低温乾燥も可能であり、多種多様な器材が滅菌処理される歯科に適したオートクレーブ(内部を高圧力にすることが可能な耐圧性の装置や容器、或いはその装置を用いて行う処理のこと)と言える。