再生療法

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次世代フィブリンゲル CGF(Concentrated Growth Factor)

インプラント患者様の中で骨量不足の患者様はインプラントが定着しないため埋入できません。この様な症例の場合は骨造成のテクニックである再生医療を行います。
骨造成技術には、さまざまなものがありますが、現在、インプラント経験が豊富な先生が、こぞって注目している技術は、CGFとAFGを取り入れた骨再生療法です。

患者様ご自身から採取する血液こそが最高の再生能力を発揮する!!!

このCGFとは、創傷(キズ)の治癒を促進させる血小板を濃縮させた膜(ゲル)で、インプラント治療など骨を増やす手術をする際、大きな効果を発揮します。
本医院では、インプラントなどの手術前に患者様から採取させていただいた血液を、専用の遠心分離機にかけCGFを作り出します。これにより、インプラントの手術、歯周組織の再生、口腔外科処置に関連する手術の、より早い治療と組織再生効果を期待しています。

骨再生療法は、より安全、確実、迅速に骨再生が可能になることが、国内外における数多くの臨床データで明らかになっています。
CGFは、患者さんの血液からフィブリンゲルを生成し、移植する技術で、以下の点で優れているため、今や、骨再生療法の主流です。

CGFが優れている理由

フィブリンゲルを生成する機器の扱いは簡単で、患者様から採血後、遠心分離機を使って、約15分でフィブリンゲルを取りだせます。

「メディフュージ」で遠心分離を行うことにより、血液中の血小板や赤血球が分離されます。それと同時に、血液中の凝固因子が自然に刺激されてフィブリンゲルが形成されます。

1.完全自己トロンビン(血液凝固因子)が作製できる
2.10ccの採血量から作製することができ、患者さんの負担が少ない
3.痛みが少ない、腫れにくい。採血の針の痛みだけなので、骨移植のような痛みはない。

従来のCGFであれば、フィブリンゲルを移植材として使う方法がメインでした。しかし、今、インプラント講師の方々が注目されている技術は、さらに進化したもので、圧縮したフィブリンゲルをメンブレン(CGFメンブレン)として使い、採取したフィブリノーゲンに、骨や人工骨、トロンビンを混ぜてAFGを作り、それを移植材として使う骨再生療法です。

AFG(Autologous Fibrinogen Glue)
抗凝固剤が入っていない血漿のことで、自然状態に最も近い血漿です。
CGF、AFGは、患者さんから採血した血液に添加物(抗凝固剤や凝固促進剤等)を一切加えずに作成出来る、完全自己血由来のフィブリンゲルです。この両者は、手術後の創部の侵襲の軽減、および治癒の促進、骨再生の足場の構築、を目的として使用します。